日本唯一の洞窟情報誌

ケイビングジャーナルとは

 ケイビングジャーナルは、日本洞窟学会(ケイビングジャーナル編集委員会)が年3冊を発行する、国内唯一の洞窟情報誌です。
 その歴史は、いまほどインターネット環境が整っていない1994年8月、ケイビング愛好者の有志によって誕生しました。当時は日本の主な洞窟組織である、日本洞窟学会、日本洞窟協会、日本ケイビング協会、日本火山洞窟協会がそれぞれ活動しており、これらの組織という垣根を越えて、洞窟・技術・装備などの情報交換の場となるべくサンプル版が発行されたのです。その後は誌面の方向性を模索しながら初春号、初夏号、創刊準備号と続き、1996年5月には日本洞窟学会の後援を受けて1号(新創刊号)を発行、2000年1月の12号からは日本洞窟学会機関誌となり、現在に至ります。
 誌面は国内外のニュース、写真、各ケイビングクラブによる活動報告、年1回の日本洞窟学会大会報告、ケイビングギアや書籍の最新情報、情報交換の場、日本洞窟学会からのお知らせなど、洞窟に関わる情報が満載です。
 近年は体験型観光洞や商業ケイビングが増え、またインターネットから得た情報で洞窟を訪れる人たちが増えてきました。洞窟やケイビングが注目されて洞窟界が活発になることは嬉しいことですが、その反面、事故の増加や地権者とのトラブルが懸念されます。これからのケイビングジャーナルは、従来通りに情報交換の場とする一方、そういった方々へも情報発信できるような誌面を作っていきたいと考えています。

ケイビングジャーナル編集委員会委員長 千葉伸幸